竹宮さんちの創作事情

音楽と物語の狭間を彷徨うクリエイターの実験室 

短編・ショートショート

主に短編とショートショート作品を置いています。

神の降りない滑走路

カーゴ・カルト(積荷信仰)と現代の音楽制作。二つの儀式を重ねて描く「事象」と「形骸」の物語。竹のアンテナを向ける部族と、デジタルの祭壇でノイズを刻む男が、静かな夜明けに見た真実とは。

神殺しと、神殺し殺し。

現代のアニメやラノベに蔓延する「俺様絶対」の病。バリア貫通の応酬に明け暮れる二人の作家と、ジャンケンを覚えた子供たちの対比。物語が「記号の餌」と化した現状を冷徹に解剖する、メタ構造のショートショートと皮肉な設定資料集【付録:ぶっ壊れ設定集…

賢者の選択

「タイパ至上主義」を自称するフリーランスの田中勉。彼が訪れたのは、意識高い系が絶賛する洋食店の『スマート・ランチ』だった。効率を突き詰めた先に待っていたのは?合理性という名の虚栄心に縛られた現代人の末路を描く、痛烈な短編小説。

ほたるこい

夜空に、黄金色の光が点滅していた。 少女は無邪気に歌う。 「ほ、ほ、ほたるこい……」 だが、その光の正体は、全長数キロにも及ぶ優美な宇宙遊覧船団だった。 彼らは地球の周回軌道上で停止し、重厚なメッセージを送信してきた。 『契約受諾。貴星の代表個体…

電子の張り見世 ――現代吉原寓話

一、大門を潜る その場所は、外界と高い塀で仕切られた 「夜のない街」だった。 大門を潜れば、そこは甘い香と、 華やかな三味線の音が絶えない世界。 人々は現実の苦みや、 誰かに否定される痛みを忘れるために、 その郭(くるわ)へと足を踏み入れる。 か…

ベリーティーとICBM

ベリーティーとICBM 近未来。 人々は「承認欲求」を満たすためだけに生きていた。 だが皮肉なことに、彼らはすでに他者を承認するための文章を書く能力も、他者の長文を読む忍耐力さえも失っていた。 そこで開発されたのが、「全自動相互承認システム(ジェ…